track jacket

aroma jewel

lyrics

鳴いたウシガエル
川は流れる
aroma jewel
憧れリアル 夏開けたピアス
街の日が暮れる
ふと目を閉じる
屋台明かり揺れる
会える気がする ビーチサンダル

ラムネを開ける ポン
シュワシュワあふれ あふれ あふれ
ロケット花火 ポン
夜空に 消えて 消えて 消えて

fade away, fade away
into the night, into the haze
calling out, calling out
drift away, drift away

      
浴衣で歩く
金魚すくえず
おまけスーパーボール
ハズレクジ笑う おそろいブレス
ラムネ飲み干す
ビー玉残る
ふと目が覚める
これはdéjà vu もうキミに会えぬ

ラムネを開ける ポン
シュワシュワあふれ あふれ あふれ
ロケット花火 ポン
まぼろし みたい どこに 消えて

fade away, fade away
only echoes, only waves
falling down, falling down
to the dream again

fade away, fade away
into the light, into the haze
a marble sways, like a jewel
in ramune it stays

    

notes

猛暑で暑い。汗も匂いも気になる季節です。そのせいか、Tverを見てもYouTubeを開いても、広告は「アロマジュエル、アロマジュエル」とやたら流れてた。あれ、そもそもアロマジュエルって何なんだ?ファンシーショップみたいで可愛いな、あれ、もしかして夏の季語なんじゃないか。そんなことを考えながら、汗をかくたびに僕の頭の中で「アロマジュエル」がぐるぐる回っていた。たぶんちょっと熱中症だったのかもしれない。

アロマジュエル…アれはジュエル…これはデジャヴ?ーーそれがだんだんと「憧れリアル」とか「ふと目を閉じる」とか「会える気がする」みたいに、どんどんダジャレ的に鳴ってきて。どこかジョイマン高木の韻みたいだなぁとも思いつつ、まあ一応スマホにメモしておいた。

そんな中、仕事でお客さんのところに打ち合わせへ行ったときのこと。「冷たいものでも飲みますか?」と聞かれ、「ありがとうございます」と答えると、彼はラムネの瓶を持ってきてくれた。いやいや、ここはアイスコーヒーとか麦茶じゃないのかよ、と心の中でツッコんだけど、そんな彼の自由さが羨ましかった。それに何年ぶりかのラムネは美味しくて懐かしくて、少しだけ“猛暑じゃない夏”を思い出した。

その時、ふと思った。ーーああ、ラムネのビー玉がアロマジュエルだったのか。抜けないままのビー玉。置き去りにされたままの、遠くなったあの夏の日。My Hair is Bad じゃないけど、たしかに夏の匂いがしたんだ。

そういえば近頃、ロケット花火の音を聞かなくなった気がする。近所迷惑だったり、みんな気を使っているんだろうけど、なんだか夏がひとつ減ったようだ。子どもたちの遊ぶ声みたいに。 もちろん歌詞のロケット花火が消えてっていうのは、そういう意味じゃない。ただ、どんどん “夏を楽しむ場所” が決まってしまって、花火ですらこれからは場所代が要るようになったりするんじゃないかな、花火大会みたいに。なんでも有料ばっかりで。クーラー無しじゃ過ごせない夏、お金がないと過ごせない夏。

たぶんもう僕には、あの夏は来ない。 川は流れる、時は過ぎていくってことなんだろう。